●エピソード-8 アントニオがやってきた●



 ※婆やの口調で語るのに飽きてきたので通常に戻します。

 エミリアが我が家にやってきてから約一年が過ぎ、彼女は立派な成鳥となりました。長く美しい風切り羽根と尾羽、ひきしまった体形、敏捷な動き、猛禽のような鋭いまなざしと貫録。
 しかし、ひとりで自由にどこへでも行けるようになった今でも、常に人と一緒に居たがります。懐いてくれるのは嬉しくて楽しいのですが、人間にも都合があるのでエミリアの愛に100%応えることはできません。

  鳥篭にぶらさげた鈴を相手にひとり遊びをするエミリア。
  鈴に顔をくっつけて「羽繕いしてもらっているつもり」のエミリア。
  人間の耳を相手に丹念に「羽繕いしてあげてるつもり」のエミリア。

 そんな姿を見ていて、(人間ではなく)インコのパートナーをお迎えしようと思い至りました。


●メモ●
エミリア(Amelia) ♀
愛称:えみたん、えみプー
2003年7月末生まれ(推定)。
お姫さま育ち→現在は女王様。
情熱的で世話好き、わがままで乱暴者。
家電やトラックの電子音の真似が得意。

←“水族館の美女”


   

運命の出会い(?)を求めて

 エミリアの写真を何点か持って(まるでお見合いですね)小鳥店へ。お店の人に相談したところ、セキセイインコはあまり相手を選好みしないので、年の差があっても色合いが大きく異なってもそれほど問題がないとのこと。そこで今回も差し餌雛をお迎えして、ひとりで餌を食べられる程に育ったらエミリアと同居してもらおうかと考えました。

 ところが、お盆休みが挟まった関係でお店にはちょうどいい大きさの差し餌雛がいません。

  選択肢1:2週間以上の差し餌が必要な、赤ん坊の雛
  選択肢2:巣立ち後10日ぐらいの若鳥

 本当はこの中間ぐらい、5〜7日の差し餌後に巣立つぐらいの大きな雛が欲しかったんだけど……。
 このとき失業中で次の職が決まっていなかったとはいえ、2週間も無職のままで鳥の世話をするのは経済的にも問題があるので、若鳥を選択するしかありません。

 大きめの篭の中で思い思いに過ごしている7羽ぐらいの若鳥たち。お盆休み前まではお店の人の手からふやけた餌をもらっていたコたちなので刷り込みは完了している筈なのですが、ほんの十日で野生に戻ってしまったのか、人の手を怖がります。やはり赤ちゃん雛にしようか? 揺れる心。
 だいぶ迷ったすえ、若鳥のなかでもあまり手を怖がっていなかった(嫌そうにはしていたけど)バイオレット・オパーリンの男の子をお迎えすることに決めました。名前はもう決まっています。去年つけそこねた男の子の名前「アントニオ」。



●メモ●
アントニオ(Antonio)♂  愛称:トニー
2004年8月生まれ(推定)
エミリアを親分と慕い、なんでも真似をする。
お婿さんのつもりでお迎えしたんだけどなぁ……。
無垢な瞳で大人振り。臆病なのに大胆。
できれば人語を覚えてほしい。ただいまトレーニング中。

まつげが長い!

 セキセイインコの睫毛って、目の回りにまばらに生えているのが可愛いんです。他の鳥にももちろん睫毛はあるでしょうけど、なかなか近くでは見せてもらえませんからね。
 それにしてもアントニオちゃんの睫毛は特別です。こんなに睫毛の長いインコは初めてみました。 エミリアの睫毛は写真には映りませんもの。






きままな一人暮らしだった頃のエミたん。
写真右:ビーズ付きミラー。通称“そろばん”
    早朝、エミたんがそろばんを弾く音が室内にこだまして……



夜は暗幕を掛けます。夏はタオル地、冬はフリース。


中央扉がテラスになるタイプの鳥かご。
テラスには止まり木もついているので手乗りの鳥と遊ぶのに便利です。




 後ろ姿もか細くて頼りないアントニオ。
 クリッピング(手乗りにするために、風切り羽根を切って飛べなくすること)してあるので、全く飛ぶことができないのに、本人(鳥)にはその自覚がないため、人の肩やテーブルの上から平気でダイビングします。軽いからか、骨格がしっかりしているからか、幸い今まで怪我はありませんが、いつも冷や冷や。 エミリアのときとまったく同じ。

 まだ止まり木にとまれなかった頃に生えた尾羽は、小鳥店に居た頃に仲間に踏まれたり、床(と床の糞)を擦ったりしてボサボサです。その上、箱に入って我が家に来る際にいちばん長い尾羽が折れてしまいました。早くきれいなのが生えてくるといいね。




 自由奔放な性格のエミたん。
 どこへでも一人で出向き、誰にも気がねナシ。

 一方、エミたんを師と仰ぐトニー。
 どこにでも付いて行き、なんでも真似したいんだけど……
 飛ぶことができないのでヒトが移動を手伝ってあげます。
  




ひとりじゃ上手く掻けないところも、ふたりなら。
恍惚と目を閉じるエミたん。

このふたり、仲良く羽繕いしたり寄り添って過している時もあれば
愛憎のドラマを繰り広げていることも。





 「小鳥祭り」で買ってきたお留まり台。
 はじめのうちは気味悪がって避けていた2羽でしたが、爺やが餌をチラつかせながら根気強く教え込んだので今ではお気に入り。

 豆苗大好き!!


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鳥との日々
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