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さまよえるインコちゃん 強い風が吹いていたある日。 2階で仕事をしていると風の音にまぎれてインコみたいな鳥の声がする。窓から覗いてみると1階の窓のそばのフェンスに緑色のセキセイインコがとまっていた。 迷子の鳥を保護してみたいと常々思っていたので、すかさず一階へ降り、窓を乗り越えてインコの保護を試みる(仕事中だったけど)。 よく慣れたコだった。腹の辺りにそーっと指をさしだすとすぐにも乗り移ってきそうな気配。やったー!と思ったそのとき……。しばし止んでいた風が再び吹き始めた。背後方向から風を受けたインコちゃんはバランスを崩してつんのめり、風に吹かれてどっかへ流されてしまったのだった。がっかり。 |
手乗りインコを指にのせる。 のせた指を上下左右に動かすと、 インコは頭を同じ位置に保とうとするので 首がのびて面白いんです。 |
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カメラ目線のトリ 青いセキセイインコのアーサーは自分をトリだとは思っていない。 人間のすることにはなんでも興味をもつ。人が食べているものはなんでも欲しがるし、電話機のそばでじ〜〜っと聞き耳をたてたり、受話器に向かって話しかけていたこともあった。 カメラなんて向けようものなら気になって仕方ないらしい。 そのため常にカメラ目線となる。 |
| 青い鳥をさがして アーサーはよく慣れていたので肩にのせたままベランダに出ても逃げたりしない。が、あるときうっかり植木鉢をゴットンと倒したら、その音にびっくりしたアーサーは飛んでいってしまったのだ。 あわてて追いかけた。彼が飛んでいったとおぼしき方向に交通整理の警備員さんがいたので 「あの〜〜、青い鳥が飛んできませんでしたか?」と尋ねた。 警備員さんは首をふった。きっと頭のおかしい小娘だと思ったのだろう(^ ^; しかし奇跡は起こった。近所の公園内で興奮しておしゃべりしているアーサーを発見したのだ〜〜! 指先で注意をひきつけてハシッとつかまえ、バッグの中に押し込んで帰った。 以来、ベランダに出すのはやめた。 |
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カナリーシード嫌い ヒナを手乗りに育てるためには、ヒトが手にのせて餌をあたえればいい。粟玉をお湯でふやかしたものをスプーンですくって食べさせる。 クリーム色のセキセイインコのプーがまだヒナ鳥だったときも、このようにして餌を与えていたが、あるとき粟玉の買い置きがなくなってしまった。買いに行くのがめんどくさかったので、成鳥用のムキエサをふやかして食べさせてみた。粟玉のときと変わりなく良く食べるので、「な〜〜んだ、コレでOKジャ〜ン」とその後も調子に乗って与え続けたのだった。(飼い主失格) ところで、成鳥用のムキエサにはヒエ・アワなどの丸い実のほかに、茶色くて細長いカナリーシードが入っている。ヒナ鳥のプーはこれを飲みこむのにかなり苦労したらしく、成鳥になったのちはカナリーシードを一切食べなくなってしまった。だから、餌箱の餌が少なくなってくるとカナリーシードばかり残ることに。 |
| 学習と進歩 アーサーにはいろいろと人語も教えた。最初のことば「アーサーくん」は1ヶ月ほどで覚えてくれた。飲み込みの早い鳥だったらしく、次に教えた「こんにちは」「遊びましょ」は1週間ぐらいで覚えてしまった! 調子に乗った母がヘンなダジャレ歌を教えこんだ。 「魚屋のオッサンがやけどした アヂ(鯵)!」 これも1週間程度で覚えたのだが、時間が経つにつれ変なふうに言うようになった。 「さかなーくん屋のオッサンがやけどした アヂ!」 「サケド屋のヤケドッサンがサケドした アヂ!」 以来、正しく言わなくなった。 |
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| 教えてないのに おしゃべりインコや九官鳥は教えた言葉を覚えるだけでなく、飼い主の口癖や家族で呼び合う名前なんかも覚えてしまう。家族が笑っていると、鳥も真似して笑う。 「ハッハッハッハッ。ハーッハッハッ」 生活音の真似もする。蛇口から水がしたたるポチャポチャ音、食器が触れ合う音などなど。しかもどういうときにその音がするのかもちゃんと覚えていて実際にその音がするまえに真似をする。 ティッシュを取り出すと→ 「ズザ〜〜」と鼻をかむ音。 急須を持つと→ 「キンッ」蓋を閉める音。 マグカップを口元にもってくると→ 「ズズ〜〜」液体をすする音 「アー」飲んだ後の声。 (私じゃないわよっ、この音の主は) 自分では気づいていない癖を鳥に知らされて恥ずかしいような。(私の口癖は「やっぱり○×……」とか「○×△でしょ」らしい) それにしてもどうして真似をするんでしょうね。 ![]() |
※登場インコ紹介アーサー(♂ 1982〜1990) 空色の羽毛のマッチョなセキセイインコ。 自分を鳥だとは思っていない。よく慣れていて人語も得意。 妻・フォーリアとの間に10数羽の子供をもうける。愛妻家。(恐妻家?) 優しさ・強さ・美しさを兼ね備えている。(讚えすぎ) 豊かな個性の持ち主でもあり数々のエピソードを残した。
プー(♂ 1992〜2000)あまりみかけないクリーム色したフワフワのセキセイインコ。 話せる人語は「プーちゃん」と「おともだち」程度で どちらかというと生活音の真似のほうが得意。生涯独身。 世話係のtri姉妹が社会人になり、多忙のためあまりかまって やらなかったのでやや気難しく育ってしまった。 |