一.無口な水墨画はいにしえの何を語り継ぐ
    動かぬ大地は流れ行く川に何を託したか

     天と地の狭間にさまよえる雲
     君は何を考え何を見たか

   数知れる怒りを落雷の光にこめて
   はかり知れない哀しみを驟雨に託して 

     繰り返される歴史の中を生き抜いてきた
     四季の織りなす喜怒哀楽に身を躍らせながら


二.鮮やか色をほうばりながら 限りない夢を描く
    鳥と戯れ魚のように 空を泳ぎ愛を語る

     天と地の狭間に 浮き沈む雲
     君は何を携え 何を願う

   溢れる喜びを 雨上がりの虹に映して
   季節の果実に 惜しみない笑みをたたえ 

     いつの日も歴史の中でときめいてきた
     生きる事の素晴らしさを
           空をキャンパスの不思議絵にして

生々流転