シアタードラマシティ ダンス・アクト・シリーズ vol.1
ジャン・コクトー 堕天使の恋

作 : 山崎 洋子

構成・演出 : 小池 修一郎

出演(チラシ掲載順・敬称略) :
西島 千博 吉本 真悟 山本 隆之 金森 穣 平野 啓一 平野 亮一 YOUYA JOEY 島田 衣子 松橋 登

日程 : 2001年7月5日(木)〜8日(日)

会場 : アートスフィア(天王洲アイル)

観劇日:7月6日(金) 19:30〜
1階I列37番

あらすじ&感想

バレエ用語や技術的なことに詳しくないので、場面名と特に印象に残った場面の感想になってしまいます。振り付けは3人の振付師の方によるものです。第1幕は主に上島雪夫さん、第2幕は前田清実さん、第1幕・第2幕ともにダルジュロスの場面はダルジュロス役の金森穣さんによるものでした。

第1幕 
第1場 プロローグ 「ラディゲが死んだ夜」
ラディゲが19歳という若さで死んでしまった所から物語はスタートします。彼の死を嘆く人々。そこへジャン・コクトーが現れ、嘆きのあまり自殺を図ろうとする彼をすんでのところへ医師がモルヒネを打って彼を落ち着かせます。そして医師に若き日のことを語り始めるコクトー…

第2場 
「リセ」
学生達が雪合戦をしている場面です。とっても楽しそう!そこへダルジュロスが現れます。雪合戦の輪に加わる事もなく、1人でいるダルジュロス。しかし彼に接した人々は、憧れを抱かずにはいられないと語られます。

「光の回廊 ジャンの記憶の家」
コクトーの記憶の中…彼の父親がビリヤードをしています。一緒にいるのはダルジュロスです。彼の目の前で父親はピストル自殺を図ります。

第3場
「マドレーヌ 〜初恋」
18歳で詩人としてデビューしたコクトー。モンテスキュー公爵に連れられ、彼の愛人である女優・マドレーヌの舞台を観に行きます。その後、パーティーでマドレーヌと二人きりになるコクトー。2人のパ・ド・ドゥ(デュエット)がすごく綺麗でした。初恋の瑞々しさに溢れた美しいパ・ド・ドゥ。しかし彼には阿片の誘惑が…必死で拒否するコクトーですが、阿片の化身として(と私は解釈しました)またもやダルジュロスが現れます。


第二幕
第1場
「突然の訪問者」
コクトーと彼を慕う人たちが朗読会を行っている所へ、、レーモン・ラディゲが現れます。ラディゲ役の吉本さんがジュテ(ジャンプ)を1つしただけで私は目を奪われてしまいました。コクトーもひと目で彼を気に入り、他の人たちをそっちのけでラディゲを家に連れて帰ります。

第2場
「接近」
コクトーのアパルトマンで接近していく2人。まるで子猫のように彼の部屋のものを色々触っていくラディゲ。やがて彼は阿片の道具を見つけます。しかしラディゲの出現はコクトーを阿片から救います。楽しげに踊る2人が印象的でした。

第3場
「蜜月」
文字通り、コクトーとラディゲが2人で楽しい時を過ごします。ラディゲの寝顔を写生するコクトー。しかしワガママなラディゲの態度で2人は喧嘩をしてしまいます。

第4場
「モンマルトルのバー/マジック・シティ」
コクトーとラディゲが2人で入ったバーで、ジプシーの少女がマドラスたちにからまれています。少女を救い、2人で連れ立って出て行ってしまうラディゲ。腹いせにマドラスと踊る(実際は情事)コクトー。彼を迎えに来たラディゲはその姿にショックを受け、走り去ってしまいます。ショックを受けるコクトーを更にマドラスが翻弄します。彼の目にはそれはダルジュロスに見えます。(実際踊っているのはダルジュロス役の金森さんです。)

第5場
「回想」
コクトーはダルジュロスを撃ちますが、幻影である彼は死にません。何度も何度も撃っていくうちに心臓の鼓動の音が聞こえてきます。そして、コクトーは本当の記憶を思い出します。父親とダルジュロスの関係を目撃した事が父親を自殺へ追いやったということを…

第6場
「病院」
医師との会話の中で、自らの過去の傷(=父親の自殺)を認識し、ラディゲの死、父親のトラウマを乗り越えたコクトーが病院を出て行きます。ラストで今までかかわりあった人々(マドレーヌ・ラディゲなど)を背にペンを持つコクトー。すべてを乗り越え、これからも詩人として生きていくという風に見え、とても印象的でした。

今回はレポが難しかった〜。いつも観ているミュージカルと趣が違うということもありますが、バレエ用語に詳しくないので綺麗に説明ができないんです(苦笑)。でも、素人の私でもダンサーの方たちのレベルの高さは充分にわかりました。

ラディゲ役の吉本さんはジャンプ1つでとても惹きつけられました。すごく自由奔放な少年という感じでした。

ラディゲを愛したコクトーの西島さん。若き日のコクトーとモンテスキューの関係はコクトーとラディゲのそれに似ていると思いました。だからこそコクトーはラディゲの中に自分を見て、そして惹かれたのかな?と思いました。

そして、コクトーを翻弄するダルジュロス役の金森さん。「踊るトート」の評判通り、幾度となくコクトーの前に現れては彼を翻弄する姿は、本当にトートのようでした。でも、トートと違っているのは振り付けもあると思いますが、とても荒々しいダルジュロスの踊りでした。

なんだかまとまりのないレポになってしまいました。トラウマとか、同性愛とかが私には難しくて…チャンスがあればもう一度観て、しっかりしたものが書けるようにしたかったです。



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