ミュージカル
マンマ・ミーア!


企画・製作・日本語訳詞・演出協力:浅利 慶太

日程:2002年12月01日(日)よりロングラン公演中

会場:電通四季劇場 [海]


出演(キャスト表掲載順・敬称略)
ドナ・シェリダン 保坂知寿
ソフィ・シェリダン 樋口麻美
ターニャ 羽永共子
ロージー 青山弥生
サム・カーマイケル 芝清道
ハリー・ブライト 八巻大
ビル・オースティン 野中万寿夫
スカイ 阿久津陽一郎
アリ 森実友紀
リサ 五十嵐可絵
エディ 川口雄二
ペッパー 望月龍平


観劇日:2月13日(木) 18:30〜
1階5列25番

あらすじ

第1幕
舞台はエーゲ海に浮かぶ美しい小島。観光客や島民にも人気のあるホテルを切り盛りするシングルマザーのドナ。ですが結婚を間近に控えたドナの一人娘ソフィの夢は父親とバージンロードを歩く事です。ソフィは母親の昔の日記を盗み読みして出生の秘密を探ろうとしますが、決定的な証拠はつかめません。とうとう彼女は結婚式に来てくれるようにと祈りを込めて、母親に内緒で父親候補の男性達に招待状を送ります。その3人とは建築家のサム・カーマイケル、銀行家のハリー・ブライト、冒険家のビル・オースティン。 式の前日、ホテルにはドナのかつての歌手仲間、ターニャとロージーが到着しました。女3人は久々の再会を喜びます。そして、サムとビル、ハリーの3人もやって来ます。

結婚式前夜。独身最後の夜をそれぞれの友人達と過ごすスカイとソフィ。ソフィ達の『女性だけのパーティー』にドナ、ターニャ、ロージーは一夜限りの『ドナ&ダイナモス』を再結成し歌を拾うし喝采を浴びます。そこへサム、ハリー、ビルの3人が紛れ込んできます。ドナ達は抗議しますが、ソフィは男性達を快く招き入れ、みんなで歌い踊ります。騒ぎを抜け出したビルと話をしたソフィは彼こそ自分の父親だと思い、バージンロードを一緒に歩いてもらうように頼みます。ところが、結婚式に招待された意味を悟ったサムとハリーも次々とエスコートの名乗りをあげ、ソフィは大混乱してしまいます。

第2幕
ソフィは夢の中で3人の父親達に追いかけられる夢にうなされます。ホテルの中庭に立ちすくむソフィを見たドナは、結婚をためらっているのではないかと声をかけますが、母親が自分の結婚を快く思っていないことを知っているソフィは「自分の子供には父親が誰かわからないような思いはさせない」と強く拒絶します。そこへ現れたサムはドナに優しい言葉をかけますが、ドナは反発します。本当は今でも惹かれ合っている2人は心の中でお互いを求めていました。

ビーチでは中年になっても美しいターニャが日光浴中です。スカイの友人ペッパーは彼女の事が気になって仕方ない様子です。昨夜、2人の間に何かあったようですがターニャは早くもその関係を終わらせようとしていました。一方、シングル同士のロージーとビルもいい雰囲気です。

ソフィはスカイに内緒で3人の父親候補を招待したことを告白し助けを求めます。けれど反対にスカイは「君がが何を望んでいるのかわからない」と言って立ち去ってしまいます。2人のやりとりを聞いていたサムは、残されたソフィーに父親らしく結婚を考え直すように勧めます。

結婚式の準備に忙しいドナのところへハリーが訪れ、父親らしい事をしたいとドナに小切手を渡します。ハリーの留学先のパリで初めて出会った頃を思い出して歌う2人。そこへソフィが訪れ、ウエディングドレスの支度をドナへ頼みます。ドレスの着付を手伝いながら、自分の手元から飛び立っていく娘を感慨深げに見つめるドナ。ソフィは結婚式のエスコートを母親に頼みます。

いよいよ結婚式の幕が上がり、神様の前で誓いの言葉をたてるというところまできて、ソフィは「父親が誰でも関係ない。私が私らしくあればいい!」と結婚式を中止し、スカイと世界中を旅すると言い出します。

サム、ハリー、ビルの3人はそれぞれが3分の1ずつの父親で幸せだと言います。ロージーと上手くいきそうなビル、今は愛する『男性』と幸せに暮らしているハリー。そしてサムは結婚式を中止するなんてもったいない。変わりに僕たちが結婚しようとドナにプロポーズ!21年前、ドナと付き合っていたにもかかわらず、婚約者のところへ帰ったサムの態度に傷ついていたドナですが、サムは本当は婚約者に結婚できなくなったと伝える為に婚約者のところへ行ったのです。ところがサムが戻ってみるとドナは既に他の男性と…。結局、元の婚約者と結婚したサムですが、その後離婚して彼の2人の息子とは離れて暮らしていました。

ドナとサムは結婚式を挙げます。その後スカイと2人、旅立っていくソフィ。それを見送るドナとサム。それぞれの新しい旅立ち…。

感想

劇団四季創立記念50周年記念公演、新劇場こけら落とし公演と話題がいっぱいのこの作品。ちなみに『マンマ・ミーア!』とはイタリア人が口にする驚きの表現で、直訳すれば「お母ちゃーん!」。転じて「なんとまぁ!」という意味だそうです。

平日ソワレとあって、客席にはスーツ姿の人もいっぱいでした。劇場は新しく出来たばかりの電通四季劇場『海』。電通新社屋内に位置し、周囲一体は再開発がどんどん進んでいます。もちろんとても綺麗だったのですが(トイレも沢山あって並ばなくて済んだし・笑)、エントランスとロビーがとんでもなく狭かった。劇団四季公式HP で調べたところ、どうやら新橋駅側からの入り口は正面ではなかったようなのですが…。

音楽は全編ABBAのヒット曲。リアルタイムではもちろん知りませんが(笑)、Dancing Queen、Chiquitita、Money, Money, Moneyと有名なナンバーが沢山あり、知らなくても十分楽しめると思いました。開演前のアナウンスもオリジナルに沿っているのかな?とてもユニークなものでした。『ファンキーな音楽』というのはどうかと思いましたけど(笑)。

主役・ドナの保坂さん。ホテルを1人で切り盛りする自立心旺盛な面、母親としての面、そしてかつての恋人達の前での女性としての面。どの面もとても魅力的で、圧倒的な歌唱力でどのナンバーも聞かせてくださいました。

ソフィの樋口さん。20歳にしては落ち着きすぎてるかな?と思うところもありましたが、ドナの娘ならそれもありかと(笑)。ソフィの婚約者のスカイは阿久津さん。これは役者さんの責任ではないんですが、劇中喧嘩をする2人がどうやって仲直りしたかが描かれていないので、なんだか薄っぺらい人物に見えてしまいました。2幕冒頭のソフィの夢にウェディング姿のスカイが登場するのですが、終始無表情なのにすっごく可笑しかったです。さすがはシンバ役者(?!)、ウェディングドレスのファスナーが閉まりきらず、素晴らしい筋肉がよく見えました(笑)。

ドナの友人達&父親候補の3人は皆さんとても素晴らしかったです。こうやって書くとメインキャストがオジサンオバサンの役ばっかり。こういうミュージカルも珍しいのでしょうか?

ターニャ役の羽永さん。メイクアップしたお顔がお亡くなりになった范文雀さんにとても似ていらして一瞬ドッキリしてしまいました。スタイル抜群でかなり年下のスカイの友人ペッパーに好かれる役ですが、ターニャほどのスタイル&美貌ならそれもあり!と納得させられるだけのキャラクターでした。

ロージー役の青山さん。「ユタと不思議な仲間たち」でも拝見していて、小柄な方だとは知っていましたが、ほんとに小さくてビックリ!こちらはターニャとは反対にビルを追いかける役所ですが、とてもコミカルで楽しかったです。

サム役の芝清道さん。穏やかな話し方、ドナに向ける優しい視線。落ち着いた大人の男性かと思えば、自分が残したラフな設計図通りのホテルをドナが建ててくれたと気付いた時の子供のような喜び方…。とても素敵な男性像でした。ラストの結婚式での発言にはビックリ!

ハリー役の八巻さん。パリに留学経験もあるというインテリ風なのに嫌味っぽいところが感じられずとても爽やかでカッコよかったです。メガネも素敵(私は別にメガネフェチではありませんが・笑)。気前良く大金をポーンと出してくれるし、さぞや女性にもてるだろうと思いきや実は…という設定にビックリ。

ビル役の野中さん。無精ひげが良く似合って(褒めてます!)、世界中を冒険しているワイルドな雰囲気がよく出ていたと思います。カーテンコールでのキラキラ衣裳の胸元からチラリと覗く胸毛は本物かどうか気になるところ。←こういうところばかりチェックしながら観ていたわけではありません、念の為(爆)。

ただ2幕のオープニングにミュージカルナンバーが大音量で結構長く流れたのはあまり好きではありませんでした。曲はいいんですけど、初めの音が大きすぎてビックリしてしまいました。

カーテンコールは舞台脇の照明がつき、ABBAの曲に乗せてステージも客席もダンシング♪さすがに藤原紀香嬢のように「踊っちゃった♪」という訳にはいきませんでしたが(笑)、手拍子しながらの楽しいカーテンコールでした。それにしても男性3人はキラキラ衣裳が似合ってなかったなぁ(笑)←褒め言葉です、これ。

観劇後に元気をもらえる楽しいミュージカルで、「やっぱりミュージカルっていいなぁ〜」と思いました。



観劇予定及びレポートのページへ


CONTENTSに戻ります♪