慶長グランドロマン
野風の笛
原作:隆 慶一郎
脚本・演出:谷 正純
作曲・編曲:吉崎 憲治、前田 繁実、脇田 稔
日程:2003年8月8日(金)〜9月14(日)
会場:東京宝塚劇場
主な配役(プログラム掲載順・敬称略)
役 名 芸 名 愛 称 松平上総介忠輝(徳川家康の六男) 轟 悠 トドさん 花井主水正義雄(花井三九郎の嫡子) 春野 寿美礼 オサちゃん 五郎八(いろは)姫(忠輝の正室、伊達政宗の息女) ふづき 美世 ふーちゃん 柳生宗矩(将軍家の武芸指南役) 瀬奈 じゅん アサコちゃん 豊臣秀頼(豊臣秀吉の嫡子、大阪城主) 彩吹 真央 ゆみこちゃん 伊達政宗(外様大名) 立 ともみ りつさん 徳川家康(江戸幕府初代将軍) 汝鳥 伶 ゆうちゃんさん 花井三九郎(忠輝の筆頭家老) 未沙 のえる まやさん 徳川秀忠(家康の三男、江戸幕府二代将軍) 夏美 よう はっちさん 淀君(豊臣秀吉の側室、秀頼の母) 梨花 ますみ みとさん 不知火(傀儡師、忠輝の身の周りの世話をする)) 蘭寿 とむ らんとむ りんどう(同上) 遠野 あすか あすかちゃん
感想
観劇日:
8月16日(土) 15:30 〜 / 2階15列61番
8月07日(日) 11:00 〜 / 2階15列62番
まず華やかなプロローグに圧倒されました。鳳凰をあしらったセットや衣装、響き渡る主題歌。ショーアップされていて日本物が苦手な人も惹きこまれるなと思いました。専科の轟悠さんを主演にお迎えしての作品だったのですが、トップのオサちゃん(春野寿美礼さん)にも見せ場があってよかったです(開演のアナウンスはトドさんの声でした)。
だけど、私は谷先生の作品とは合わないみたいでした.....。谷先生の作品は必ずと言っていいほど人が亡くなるのですが、今回もお約束のように命を落とす人がいました。しかもその理由の大概が主人公の行動に巻き込まれてというものなので、ラストで忠輝役の轟さんが「私が自由に生きた為に命を落とし…」といったセリフを言った時、思わず「分かってんじゃん!」と突っ込みたくなりました(^^;;。(上記のような理由で私は「エルドラード」が大大大っ嫌いです・笑)
主演のトドさんは久し振りに拝見したのですが、力強い歌声は健在。観る前は「オサちゃん主演で作ってもいいのでは.....。」と思っていたのですが、着こなしや所作、殺陣などさすがの貫禄。
主水正のオサちゃん。トドさんとは初共演ですが思い切りぶつかっていて、爽やかさは相変わらず。心密かに五郎八姫を慕っているという場面もあって、色々な見せ場があってよかったなと思います(五郎八の方もなんとなく慕っているというのが見えちゃうのはアレでしたが・苦笑)。ただし、ラストに野風の笛を持って現れるところは、笛は預かりっ放しだったのか、一度渡して借りてきたのか、黙って借りてきたのか......。とくだらないことを考えちゃいました(笑)。
五郎八姫のふーちゃん。ゴメン、あんまり印象に残る場面がなかった。
柳生宗矩のアサちゃん。オープニング以外では笑わず、終始厳しい表情。何をおいても『柳生の為』に生きてきた男が、主水正の心意気に惚れて託された笛を忠輝に届けるという見せ場以外には印象に残る場面が少なくてもったいないなと思いました。銀橋での歌はルキーニを経て安定性が格段に増したと思います。
秀頼のユミコちゃん。少ない出番でもったいない(その2)。ラスト場面では忠輝さまを慕っている様子と千姫のことを「私の嫁だ!」と強く言い切るところが良かったです。この時、後に控えている武士役で2枚目さんがいるな〜、誰なんだろうと休憩時間にパンフをめくるとみちゅう(未宙星沙さん)でした。
傀儡師チーム(笑)。リーダー役の不知火とりんどう以外はこれといって印象に残らず。その不知火、りんどうも突然死んじゃって絶句するしかなかった。
辛口が多くなってしまったけど、全体としては専科の先輩方の力をたくさんお借りして、久し振りの日本物を乗り切った花組に乾杯!といったところでしょうか(笑)。