2001年6月24日 マチネ(追加公演)
Gブロック6番
チケットが取れず、半ば諦めていた追加公演だったのですが、運良くキャンセル券を購入する事ができました。それをこんなに感謝するとは思わなかった…今回もまたまた長ーいレポートです。
〜 チョットだけ(?)前置き(笑) 〜
初日と同じブロックである事は判っていたので、初日を観ながら私は、どの場面も井上君が近く、「サイドブロックもなかなかいいじゃない」と思っていました。モノローグで「親が悲しむだろう。って?」と言うハロルドに見られた時は照れました(きっと周囲の人みんながそう思った事でしょう)。他にも目の前を通過したり色々ありましたが、一番ビックリしたのは「あざらし」の場面。目の前に井上君が目の前に座り込んだ事でした。その後この席はファンの間では通称「あざらし席」と呼ばれる事になりました。そしてこの日のマチネ、私は幸運にもあざらし席に座っていました…
〜 モノローグ 〜
ちょっぴり不機嫌そうな顔で登場のハロルド。今日のつぼは、「誰かの死を読み上げる自分の姿に恍惚としているんだ」の「こ〜こつ」という言い方。ウットリとしたハロルドの表情に見とれてしまいました。カウンセリングの場面は今日も真正面でストップ!「すごい」と思いました。でもその場面のお稽古風景を想像するとチョット面白いかな?
墓地に木を植え替える場面。苗木を抱えた井上君が目の前を通り過ぎるだけで、ドキドキしてしまいました。座ったが場所がアブロックと言われる場所より少しはみ出ているので、こちらにまっすぐ歩いてくるみたいでした。木を植え替えている所に登場するファーザーフィネガン。もちろん井上君が演じているわけですが、チョット前は木を植えているハロルドが舞台にヒラッと飛び乗って、一瞬にしてファーザーフィネガンに早替わり!そしてモードがファーザーに対して憤慨している間にまたもやハロルドに戻って苗木を眺めたりしています。
そして、いよいよモードの家のリビングの場面。「さ、どうぞ」とリビングにハロルドが入ってきた時点で私の心臓はドキドキ(笑)。そしてハロルドはモードの家の珍しいものをいろいろ触っていきます。
「そして。」とあざらしを見つけたハロルドはこちらを見ます。もちろん私はハロルドを見ていますので目が合います(笑)。このときの私の心拍数一気に急上昇!「トドメは、ピアノのスツールの上の…」でハロルドの足音が聞こえてきます。ストンっという音がして「あざらし?!」で井上君、いやハロルドが目の前に!物珍しそうにあざらしを見て、手で触れようとします。
この時の私は、全身は緊張ではこわばり、頭の中は真っ白になってしまいました。もちろん私を見ている訳ではないという事は充分に判っています。ハロルドが見ているのはあくまでも「あざらし」なんです。
でもファンとしてはここで壊れないでどうする!といった場面ですよね。ましてやあの美しい手がすぅ〜っと伸びてきてあざらしに幾度となく触れようとするんですよ!体はこわばりつつも思わず後ろに引いてしまいました。こうして書いているだけでもドキドキしてきました(笑)。
あざらしを覗き込むハロルドの顔をうまく表現できないのですが…例えるなら見たこともない珍しいものを見つけた子供のような顔でした。ちょうど隠しカメラに気付かない人が覗き込む感じでじぃーっと覗き込まれて、気絶寸前(だからあんたを見てないっていうの。大げさ>ぢぶん)。
「みんな思い出の品。でもね、マイナーなの。メジャーじゃないの。わかるでしょ?」というモードにハロルドが「ところで、あそこにいるのはホントにあざらしですか?」と尋ねます。ハロルドが珍しそうにあざらしを見つつも、一瞬モードの方に行きかけて私はふぅっと息をつきました。
しかしモードが「そ。ミスターマガトロイド。2,3日ここにいるの。」と言ったらハロルドがこちらに戻ってくるではありませんか!私の心拍数が再度急上昇したのは言うまでもありません(笑)。モードが「ハロルドにご挨拶なさい。」と言うとあざらしの声がします。ぴょこんとお辞儀をするハロルドにつられて私もついお辞儀をしてしまいました(爆)。
あざらしが水浴びに行ってしまったので、ハロルドはその場を離れます。その時に残念そうに「あっっ。あぁ〜」とつぶやいていました。私といえば、緊張が解けたのかなんと足がガクガクと震えていました(笑)。
あざらしの話だけでは観劇レポにならないので(笑)、他の場面で特に印象に残った所と主題歌について書いてみたいと思います。
バーナード警部がモードの家から家具を持っていってしまう場面。客席の後ろからハロルドが登場しますが、それもGブロックとHブロックの間の扉から登場します。そしてまたも目の前を通過するハロルドにドキドキ。
最初に Still in My Heart を歌う場面。ぎこちないながらも歌いだすハロルド。次第に楽しげになってきますが、
♪自分を愛しなさ〜い の歌詞のところで、一瞬と惑った表情を見せます。その前にモードに「生きてる事から逃げてるだけ」と指摘されて、自分が自分を愛していないと言う事を改めて思い知らされたというような表情でした。
2度目に Still in My Heart を歌う場面。未来に何の迷いも不安もなく、自信とモードへの愛一杯に歌うこの歌。人のことはおろか、自分のことも愛せなかったハロルドの、人を愛することの喜びに満ち溢れた歌声がとても心に響いてきます。
そして3度目の Still in My Heart。モードを失った悲しみはあるものの、ハロルドの心にはモードが生きているということを感じさせる歌声でした。そして最後の最後、イントロがなる中で歌う前に嗚咽を漏らすハロルド。この瞬間、ハロルドのとてつもない喪失感と、モードへの愛を感じました。
終演後はすぐに立ち上がる事ができませんでした。(今回だけではありませんが)。何度観てもそのたびに新鮮な発見をもらえる井上君のハロルドと本当にそこにいるような新珠さんのモード。一つのお芝居を何度も観る、またライブの醍醐味というものを味わう事ができました。

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