2001年6月24日 ソワレ(千秋楽)
Cブロック28番

もっともっと「ハロルドとモード」の世界にいたかったのに…。あっという間に千秋楽になってしまいました。

〜 開演の前に 〜
毎回、開演前にスタッフの方から携帯電話や録音等に関する諸注意があるのですが、今日はその時に「CDが売り切れてしまいました。」と仰ってました。どのくらい用意があったのかはわかりませんが、すごい事だと思いました。お買い求めいただけなかった方は通信販売でも買えるそうです。

「もうこれで最後かも。」という思いがあり、しっかりハロルドとモードを目と耳と心に焼き付けようと思いました。(鼻を差別してるわけじゃないですよ・笑)(←残念ながら一度もご覧になっていない方のために…ハロルドがモードの家を訪れた時に、「香りの友」を紹介されるのです。モード曰く、「誰かが言っていたけど、『芸術は鼻を無視してる』んですって。そういわれてみれば、目には絵があるでしょう、耳には音楽が。それで差別されている鼻を救ってあげようと思って」というセリフがあるのです。)

そのせいかどうかわからないのですが、今日は一段とモードを感じる事ができたような気がします。本当にモードの姿が見えたような…

端のブロックでしたが、モードと出会う教会の場面や埋葬の場面は、ワクワクしながらお葬式に参列するハロルドの表情が良く見えます。それからあざらしを海に帰す場面で、あざらしに北へ向かうように手を振ったり、心配げな表情も。

今回はファンモード全開のレポになってるかも。(いつもかな??)始めのうちは不機嫌な顔ばかりだったハロルドが笑顔をたくさん見せてくれるようになるのが私個人のつぼなのですが…。もちろんどの場面も好きなのですが、特にこの日、私のつぼに入ったところといえば…

つぼその1。2人で木を植え替えに森へ出かけるところ。「周り中生き物だらけ」と喜ぶモードに、明日の事を何とかしようと話すハロルド。「だって、明日の晩は誕生日のお祝いをしようと思ってたのに…」とナイショにしておこうと思ってたのに…という感じのハロルドの言い方がすごく好きです。

つぼその2。高い木から下りてきた2人。「面白かったぁ。また新しい経験をした」という嬉しそうに言うハロルド。そしてモードに「あっちの高い木に登って日が沈むのを待ちましょう」と言われて、「ウン。何でも言うとおりにする。あなたとならマッターホルンにだって登っちゃう!」溢れんばかりの笑顔で答えるハロルド。言葉には出さないけれど「モードが大好き!」というのが観ていてありありとわかります。

つぼその3。モードが「(マッターホルンに)フレデリックと一緒に登った」という話を聞いて、やきもちを隠し切れずに少しだけ意地悪な感じで、「ご主人はどうなさったんですか?」と突然ですます調に戻るハロルド。でも「戦争で亡くなった。どうやって死んだかはわからずじまい。」と言われて、「よく、2人で旅行したんでしょう?」と優しい口調になるハロルド。今まではモードの口から「フレデリック」という名前が出てくると少し不機嫌な感じだったのが、あえて話の続きを自分から促したんです。これは私の勝手な想像ですが、優しげな口調の中に「彼女を少なからず傷つけてしまった」という後悔みたいなものが感じられました。

つぼその4。芝生に寝転んで、「なんだか気持ちが良くなった。ふぅ〜 (ごろーんと寝転んで) 子供に戻ったみたいだ。」というハロルド。そのあと、起き上がってモードに「ねぇ。わかる?今僕が何をしたいか?」尋ね、「さぁ〜。なぁに?」と聞き返されて「でんぐり返し」と答えるハロルドの笑顔。

他にも、まだまだ書きたい所が一杯あるのですが、レポートになってないじゃぁない!とお叱りを受けそうなので…

一気にラストシーンの話になってしまいます。誕生パーティーをはじめようとキャンドルに火を点けるハロルド。ほぼ後ろ向きでしたが、そこはサイドブロックのいい所。「こっちを見ないでね」とウキウキしている表情が良く見えました。そのあとの「じゃぁ〜ん!」も可愛い…。モードと交わす言葉の節々に彼女との未来を確信している喜びが溢れています。そして、「いつプロポーズをしようか」とワクワクしている様子も。モードのために歌う Still in My Heart はそんなハロルドの心情がストレートに伝わってきます。
モードから「愛のしるし」をもらい、彼女に指輪をあげるハロルド。「指輪です。あんまり上等じゃないけど…。でも、きっとあなたを幸せにします。」これって充分プロポーズだと思うんだけどなぁ。

しかし、モードは以前から心に決めていた通り、睡眠薬自殺を図ります。ハロルドは始めのうちモードが何を言っているのかわからないといった感じでしたが、彼女の意図を知ると慌てて電話をかけようとします。電話の相手に「(ウェイバリーストリート)726番!急いで。命が危ないんだ!!」と叫ぶと受話器を叩きつけます。今日はものすごい勢いで叩きつけていました。この電話はダイヤル式の受話器を横に置くタイプのものですが、叩きつけられた勢いで縦になってしましました。

モードは穏やかに、自分が死のうとしたわけをハロルドに話します。愛しい人が突然目の前からいなくなりそうな現実に取り乱すハロルド。観ているこちらも胸が締め付けられそうになります。子供のように「だめぇ。だめぇっ。待って!わからないの。愛してるよ…」と言うハロルドに「嬉しいわ。ハロルド…もっともっと愛を見つけて…」という言葉を最後にモードは息を引き取ります。

彼女に向かって涙ながらに Still in My Heart を歌うハロルド。かすかに震えるその声…なんと表現したらいいのか…最後に歌い上げるシーンでは、 ♪僕だけの愛を見つけることを〜〜 とかなり長く伸ばしていました。

いつもはハロルドがドアを閉めると客席から拍手が起こりましたが、今回はハロルドがドアに向かって歩いている途中で、待ちきれないかのように拍手が沸き起こっていました。

〜 カーテンコール 〜
正確に何回あったのか覚えていないほどです。出てくるたびに深々とお辞儀をする井上君に拍手が鳴り止みませんでした。千秋楽ということもあり、井上君からご挨拶がありました。覚えている限り書き出してみます。(間違っている個所もあるかと思います。ご了承ください。)

「本日は本当にありがとうございました。今回、新珠さんと一緒にできなかったのはすごく残念なんですけど、たくさんの人々の協力と新珠さんの素晴らしい演技で今回行う事ができました。モード役の新珠三千代さんに大きな拍手をお願いします!」会場から大きな拍手が起こります。
続けて、「プログラムとかCDとか売り切れてしまって、お買い求めいただけなかった方がいるみたいで、申し訳ありません。買っていただいた方ありがとうございました。」と言っていました。

そして井上君がとってもうれしい事を言ってくれました!この一言だけは忘れられません。もう太字で書いちゃおう!(笑)「いつかまた、どこかで、ハロルド・モードでみなさんにお会いできたらいいなって思ってます。本日は本当にありがとうございました!」その瞬間、会場から割れんばかりの拍手!!

なおも拍手は鳴り止みません。何回出てきてくれたんだろう…そうしたら、再び井上君からご挨拶がありました!

「えっと…。(会場から笑いが。「井上君カワイイッ!」という反応かしら?)本当にありがとうございました。僕はまだ舞台に立ってからあまり経験がないので、できるのか心配だったんですけど、みなさんの協力と、演出の小池先生の熱い指導により、(ここでなぜか会場から笑いが…)どうにか6回やり通す事ができました。新珠さんにはいろんな事を、今日も、この舞台でも教えて頂きました。すごい宝物を頂いて、これからも大切にしていこうと思っています。本当にみなさんありがとうございました!」

ニコニコと手を振って退場する井上君に観ているこちらもニコニコ顔になってしまいます(^^)

今回の公演を観る事ができて本当によかった!この熱い思い(笑)はおまけのページで更に語る事にします。

井上くん、4日間本当にお疲れ様でした!私たちも再び会えることを待っています!

6/24マチネ レポートへ


おまけのお話しへ


ハロルドとモード観劇レポートトップへ



CONTENTSに戻ります♪