2003年11月16日 ソワレ(初日)
1階X列6番
シェイクスピアの名作、若いキャスト陣の競演、それになんといっても『世界のニナガワ』と称される蜷川さんの演出・・・と話題豊富なこの舞台。個人的にも歌わない、踊らない井上くんに出会えるとあって不安と期待の入り混じった気持ちで劇場に向かいました。劇場に着くと既に開場を待ちわびる長い列ができていてビックリしました。開場と同時にロビーに人が溢れるとはさすが初日(笑)。

まずは会場に入ってまずはパンフレット(1800円)を購入。ブルーを基調としたもので、井上くんの写真もとても素敵です!お稽古場の写真は小さいカットのものがたくさん掲載されていて、井上くんが写っているものを探すのに一苦労でしたが(^^;;。ポスターは帰りの人ごみのことを考えて我慢したのですが、2枚セットのもの(2種類あって各800円。セットで1500円)が早々に売り切れていたらしく、係の人が「幕間までにはご用意いたしますので...」と謝っているのが聞こえました。

1幕は舞台を取り囲むように張り巡らされたフェンスと両面から舞台を見ることができる客席がインパクトがありました。フェンス自体の網は大きいので見辛いということは殆どないのですが、フェンスの枠と役者さんの顔が重なるとまったく見えず、またタイミング悪く私の位置からは重なったところでセリフを言っている時間が長かったりしたのです(涙)....。衣装はウール?と思わせる厚手の生地のものあり、セーター・Gジャンのように現代的なデザインものがあったり、オープニングからジャズが流れたりと舞台全体に現代と古典の部分が混在しているような雰囲気でした。

話の内容は有名すぎるほど有名なので省略しますが(笑)、メインの4人+印象に残った方の感想を少し。

主役・ハムレットの藤原くんは膨大なセリフを難無くこなし、舞台を所狭しと駆け回り、様々なところから登場して神出鬼没!恥ずかしながら藤原くんを生で拝見したのは初めてだったのですが、殆ど笑わないんですけど、たまに見せる笑顔がとってもチャーミングでした。声が時々掠れていた(と思う)ので喉には気をつけていただきたいです。(ご本人も雑誌で言ってらしたので余計に心配してしまう.....老婆心です)

レアティーズの井上くん、1幕の出番わずか10分足らず(:_;)。始めの方に「フランスへ戻るお許しを下さい!」と出てきて、オフィーリアとイチャイチャして、それで終わり(涙)。レアティーズ様、フランスへ戻らないで(爆)〜〜!2幕は登場から怒りまくってます(笑)。「紳士の中の紳士」と言われるだけあって颯爽とした貴族振りです。それだけにオフィーリアの死後、泣き崩れる様子も美しいです。本当に泣いていらしたでしょうか?キラっと光るものが舞台に落ちるのを見ました。もしかして井上くんの汗だったりして(衣装が分厚いですからね・笑)。オフィーリアの埋葬の場面でハムレットとつかみ合う場面は迫力!そして美しいといえば決闘シーン!お二人の衣装のコントラストが美しく、剣さばきも相当お稽古されたと思われるほど堂に入っていました(ちなみに衣装の色は井上くん白に近いグレー、藤原くん黒です)。休憩の間にフェンスは取り払われて(一部正面下手側のフェンスは残ります)、素舞台になっているのでより一層皆さんが間近に感じます。

オフィーリアの鈴木杏ちゃん。レアティーズとの場面は兄妹というよりまるで恋人同士で(パンフにもそのような感じでやってほしいと指示があったそうです)、ハムレットの中で唯一ホノボノとできる場面でした。オフィーリアには自分の意見も言えず、儚いイメージを持っていたのですが、杏ちゃんは自分というものをもっているオフィーリアだなと感じました。自分があるからこそ2幕での狂人ぶりとの対比がくっきりしていました。

フォーティーンブラス・小栗旬くん。分かっていたけど出番が少ない!全幕通して10分あるかな?それだけにラストの『美味しいトコ取り』な役です。血気盛んな感じはあまり受けなかったかな〜。

他に印象に残ったのはホレイシオの高橋洋さん。ラストシーンはフォーティンブラスよりもホレイシオにくぎづけになってしまいました(汗)。

ガートルードの高橋恵子さん。母よりも女性としての面が強いガートルード(パンフより)ということで、女性の私から見ても色っぽくて、国のためだけでなく王の生前からクローディアスと何かあったのでは?と思わせる印象を受けました。

クローディアスの西岡徳馬さん。『色悪』という言葉がぴったりの雰囲気でした。

あと気になったこと。ローゼンクランツとギルデスターン(通称『ロゼギル』)が最後まで区別がつかなかった(笑)。そういう設定なのでいいのだけど、ホントにそっくりなんですよ。しかもその内の1人が微妙〜に平沢智さんに似ていた気が。一瞬、「何で平沢さんが出てるの?」って思ったくらいです。ありえないんですけどね(^^;;(ちなみに平沢さんは『砂の戦士たち』公演中です)

予習派の私にしては珍しく原作も読まず、今まで上演された舞台もTV放映された劇団四季や野村萬斎さんの舞台も見ずに (ほんの少しは見たのですが全編通しては見てません)、何にも知らない真っさらな状態で観てきました。知っていたのは10年前に上演されたハムレットを下敷きにしたミュージカル・『ベイ・シティ・ブルース』だけという状態でした(爆)。普段ミュージカルばっかり観ているので歌ナシ、踊りナシ、シェイクスピアだし、3時間半もたなかったら....と思っていたのですが飽きることなくグイグイと引き込まれ、若いパワーとそれを支えるベテランの皆さんの迫力に圧倒されました。

今日の座席は『裏側』だったのですが、裏側もかなり美味しい席で、背中ばっかりかな〜?と思っていた私には嬉しい誤算♪しかも最前列ということで目の前に立つハムレット(だけじゃないけど)に思わず見とれてしまいました(^^;;。見辛かった個所を上げるとすれば、役者さんたちは色々な所から登場するので、裏側から登場された時は見づらいのと、劇中劇の場面。この場面は正面側も真横から見る形になるのですが、中央をカーテンで仕切り役者の控え側と貴族たちの客席側とに分けていて、裏下手側(番号の小さい方。正面では上手側)は役者の控えの場所になっているため、劇中劇は首をひねらないといけないので辛かったです。

カーテンコールで入れ替わる際に(前面→裏側の順でお辞儀をします)、井上くんの笑顔が見れるのも嬉しかったです(イタタですみません)。裏側からは正面側のお客さんの顔はあまりはっきりとは見えなかったので安心していたのですが、終演後「目がハートになってましたよ〜」と指摘されてしまい恥ずかしかったです(笑)。舞台が終わり劇場を出ようとしたら、アイスをもらいました。さすがハーゲンダッツ協賛!溶けてしまうのでその場で頂きましたが他にも食べている方が沢山いて、何百人ものお客さんが一斉にアイスを食べている図は迫力でした(笑)。

この日の日記を書き上げたのは深夜2時。その後すぐに横になったのですが、目を瞑っていてもハムレットとレアティーズの決闘の場面をはじめ様々な場面が目に浮かんできて、余計に興奮してなかなか寝付けませんでした。それだけこの舞台に圧倒されました。これからの1ヶ月にわたるMyハムレット強化月間が楽しみなような恐いような気分です(笑)。

初日から長いレポになってしまいました。ここまで読んで頂いてありがとうございました♪

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