から
までの整数のいずれか一つが書かれたカードが,各数に対して
枚ずつ合計
枚ある.
さんがカードを引いて,賞金を得るゲームをする.その規則は次のとおりで
ある.
円のゲーム代を払って,カードを
枚引き,書いてある数が

のとき,
円
を受け取る.ここで,
,
は正の整数とする.
確率変数

の平均
期待値
は

であり,分散は

である.
さんがカードを
枚引いて受け取る金額からゲーム代を差し引いた金額を

円と
する.確率変数

の平均を

とするとき,
を

と

を用いて表すと

である.

を満たす
,
の値の組の総数は

である.その中で,
の最小値は
,最大値は

である.

の分散は

である.したがって,
のとき

の分散の最小値

は,
のとき起こり,
である.
確率変数

が,
から
までそれぞれの値をとる確率は,すべて

である
から,


であるから


から 

は正の整数であるから 
は偶数 かつ
すなわち 

は正の整数であるから
,
,
,……,
よって,
,
の組の総数は
,
の最小値は
,最大値は



は正の整数であるから,
が最小のとき,
も最小となる.
よって,
から

の最小値

は

のとき起こり 